昨年の成績を基準にすると、この数週間ってのは昨シーズンもあった「BONUS STAGE」なのですが、Jetsと当たるチームにとっても「昨シーズン確変チーム」程度との認識かもしれません。シーズンが始まってみると実は双方ともそうではなく、相手チームは若く伸びしろがありある意味怖いものなし、当方は守備1位という大きく崩れない要素を持っており、双方ともそう簡単には勝てないだろうという予想です。むしろGBのようなoffenseがワケ判らんチームのほうが勝てる、と思っていただけに、勝ち負けの予想なんてテキトーだよな、と思います。 　Clevelandは昨年はスッテケテンでしたが、今年はNew OrleansとNew Englandにupset食らわし、当初の安牌予想から直前で一転してしまいました。何がこの2連勝を後ろ盾したのかはcontactしてから判ったのですが、ClevelandのdefenseはManginiとRyan弟の指示が行き届いているのかpass rushがなかなかきつく、Sanchezのhurryや投げ捨てが多く見られました。Sanchezに触れられることも何回か。New OrleansとNew Englandも実はpass protectionがさほどよくなく、passとrunとoffenseとdefenseのbalanceが高いところでよいチームなので勝てているワケで、まったくスキが無いわけではない。無双とか言ってるNew Englandに勝っているJetsは総合的に勝らなくてもどうやったら勝てるかというのは知っています。Jetsは卓越した技術（hyper offenseとか）というのを他チームと違って持っていない代わり、失点を最小限に抑える（league3位）力を蓄えてきました。それも卓越した技術といえばそうなのですが、defenseはなかなかscoreできないので、それだけで勝つことは難しい。それが今年のJetsの課題であったと思います。Sanchezに与えられた課題のようなものですが、この試合のSanchezを含め、無理をせずball controlするoffenseは勝利への近道です。 　controlの現れが3Q最初のdriveで、Kickoffから10分、20playを費やし、FGを決めるか、という場面でFolkがmissしてしまい、試合がめんどくさいことなってしまいました。45yds+のFG missはawayだし、まぁ仕方ないとしても、この24ydsの１本を決めておけば、なんてことない普通の勝ち試合でした。 　Clevelandがupsetを演じてきたワケはこの試合でなんとなく判りましたが、pass offenseに偏りがあり、これでは勝ち続けるのはしんどいだろう、と井上は思いました。ウチの両サイドのCBが優秀だというのもあるのでしょうが、WRへのthrowが少なく、また、WRへも投げられていなく、スキをついたようなTEへのpassが有効でした。なんでこのoffenseを早く展開しなかったんかなぁと疑問ですが、2minutesのdefenseにはどのチームでもほぼ同様の問題がありますので、どこで勝負をしかけ、passerにpressureかけるかが課題でしょう。 　receiverに明らかに差があるので、途中まで点差以上に優位に進んだのですが、後半Sanchezが左足に乗っかられ傷んでからOffenseが進まなくなり、最後のdriveで追いつかれてしまいました。でもそれ以降も投げ続けたSanchezのgutsは大したものです。かなり痛そうでしたし。 　気がついた点を数点。 　この試合のClevelandにはex-Jetsが結構ほどいました。Bowens,Barton,Stuckey,Kenyon Coleman,Elam,判りづらいところではTrusnikとか。StuckeyはJetsでもそこそこやれるとは思っていたところでEdwardsとのtradeとなってしまったので、その意味では残念なのですが、向こうでstarterができていてよかったです。fumbleは致命傷にはなりませんでしたが、Clevelandが勝てなかったことの遠因になってしまいましたので、Jets以外のチームと当たるときはもっと頑張れですね。Stuckeyを代わる代わる励ますClevelandの面子の光景は、なかなか良かったです。そして取り返す（取り返されちゃった）という結果になったのはチームにとってもよいことでしょう。 　MacCoyというQBは2連勝して初めて気がついたQBなのですが、シーズン終了の悪寒がするClevelandにとって3順で3番手のQBに託すのは自然の流れです。ある程度のdefenseがあり、若いQBというのはウチ同様チーム建て直しの必須アイテムですね。 　この試合のhighlightは試合を決めた最後のHolmesのslant抜け出しですが、Cotcheryが素晴しいcatchを見せてくれたのは、触れないわけにいきません。最近のCotcheryは一時のChrebetのようなsure handを見せてくれます。この試合はそれはなかったのですが、股関節を傷めながらもSanchezのpassに飛びついてcatchしてdownを更新しFolkのFGトライにまでつなげたあのgutsのあるcatchは、この勝負だけではなく、この先の人生生きていくうえで、「ああやってでもくらいつかなければならない、決して諦めない」と教えられたような気がします。あれは賞賛ものです。残念ながらvs Houstonはoutで、team内での位置づけもEdwardsとHolmesがいて3番目の役割になるのですが、彼は既にJetsのroll modelであります。 　引き分けになるか、と思われたOTでは危ないとこでfumble recoverして窮地を脱するなど、しんどい場面が続きましたが、最後は結局pass offenseの差が大きいということを確認できてよかったです。Holmesが先週はsquare in、今週はslantで同じようなmiss tackleを誘い、試合を決められました。 　若いQBがチーム再建の柱になるるということはよくある話なのですが、よく考えると、滅茶苦茶能力の高いＱＢがDRAFTでｐｉｃｋされたそのまま期待されたように活躍する、というstoryは最近流行らないみたいです。Sanchezはpickは早いほうでしたが、いわゆるプロの壁に当たり、洗礼を浴び、だいぶ苦労しました。StaffordもMcCoyもそうなんですが、Sanchezと似たような感じで追いかけているのか、とも思われ、特にClevelandのようにdefenseができつつあるチームをみると、Sanchezの出現というのは結構impactあるのかな？と思ったりもします。
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